ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤーコンサート 2025

 2025年の開幕を告げる、ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤーコンサート、イタリアのリッカルド・ムーティが登場した。2021年は、新型コロナの影響で無観客だったこともあり、観客が入ってのコンサートはムーティには喜ばしいことだっただろう。プログラムは次の通りである。

 ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世、生誕200年と相まって、どんなプログラムになるかが見ものである。ブログラムは次のとおりである。

 

ヨハン・シュトラウスI自由行進曲 op。226

 

ヨーゼフ・シュトラウスオーストリアの村のツバメ ワルツ、op.164

 

ヨハン・シュトラウス

取り壊しポルカ ポルカ・フランセーズ、op.269

 

ヨハン・シュトラウス2世ラグネン・ヴァルツァー op.411

 

エドゥアルト・シュトラウス風通しが良く、香りがよい ポルカシュネル、op。206

 

ヨハン・シュトラウス2世オペレッタ「ジプシー男爵」序曲

 

ヨハン・シュトラウス2世加速度ワルツ op.234

 

ヨーゼフ・ヘルメスベルガー(息子)フィデレ兄弟 オペレッタ「The Violet Girl」からの行進曲

 

コンスタンツェ・ガイガーフェルディナンド・ワルツ op.10 [w. Dörner編]

 

ヨハン・シュトラウス2世

どちらか - または! ポルカシュネル op。403

 

ヨーゼフ・シュトラウス

トランザクション ワルツ、op.184

 

ヨハン・シュトラウス2世

アンネン・ポルカ、op.117

 

ヨハン・シュトラウス2世

トリッチ・トラッチポルカ ポルカシュネル、op。214

 

ヨハン・シュトラウス2世

酒 女性 そして歌 ワルツ、op.333

 

 

ヨハン・シュトラウス2世

ワルツ 美しき青きドナウ

 

ヨハン・シュトラウス1世

ラデツキー行進曲 Op.228

 

 聴きものは、女性作曲家、コンスタンツェ・ガイガーがフランツ・ヨーゼフ1世の前のフェルディナント1世に奉げた「フェルティナントのワルツ」である。女性作曲家が登場したことは初めてである。天才と讃えられた。大変見事な作品だった。

 ヨハン1世「自由行進曲」は、1848年の3月革命の気風を伝えるものだった。定番として、締めくくりに演奏される「ラデツキー行進曲」と共にもっと演奏されてもいいだろう。ヨハン2世「取り壊しポルカ」は、ヴィーン大改造で城壁、堀を取り壊し、環状道路を作って、文化施設を配置しようとしたとはいえ、工事が進まぬことを皮肉った作品で、時代を伝えるものだった。

 「美しき青きドナウ」は、イタリア・オペラを思わせるような演奏だったとはいえ、味わい深いものだった。「ラデツキー行進曲」で締めくくったものの、余韻があった方がいいかもしれなかった。

 2026年は、カナダのヤニク・ネセ・セガンが登場する。どんな内容になるか。楽しみである。

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コメント: 1
  • #1

    浩三 芝崎 (金曜日, 03 1月 2025 22:17)

    ここんとこ、二ユー・イヤーコンサーと聞いてないんです最後はマリク・ヤンソンスさんの時です。あの人、三代目なんでふよ。ジイサマもオヤジさんも指揮者です。
    ジイサマは朝比奈隆先生と仲よかったんです。よく読売日響を振りに来日しましたよ、