クリスティアン・ツィマーマン、ショパン バラード Op.23を聴く。序奏のC音がしっかりと響き、主部に入る。もの悲しい第1主題、これが大きく発展して盛り上がり、歌心に満ちた第2主題に入る。これが終わると、再び、歌心溢れる第2主題に入り、盛り上がる。第1主題に戻り、激しいコーダで締めくくる。
ツィマーマンは、完全にショパンの音楽と一体化している。音色も心に響くものとなっている。これ見よがしに聴こえず、自然に流れている。コーダでも技巧をひけらかすようなことはしない。ショパンの音楽が鳴っている。ルービンシュタイン、ハラシェヴィチ、アシュケナージと共に聴くべき演奏だろう。
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