バッハ・コレギウム・ジャパン ベートーヴェン 交響曲第9番 Op.125

 バッハ・コレギウム・ジャパンがベートーヴェン生誕250年記念として、交響曲第9番を2回公演に分けて取り上げた。(東京オペラシティ コンサートホール 14:00)

 まず、鈴木優人のオルガンでバッハ、パッサカリアとフーガ、BWV582が演奏された。バッハの素晴らしいオルガン作品を耳にした後、交響曲第9番となった。

 鈴木雅明の素晴らしい解釈・統率力からベートーヴェン最後の大作、交響曲第9番がその姿を現した。もっとも、交響曲第4番、第5番を手掛けた自信に裏打ちされているからだろう。第1楽章のたたみかけるような演奏、第2楽章の推進力の素晴らしさは圧巻。第3楽章の深みある歌も忘れ難い。第4楽章。ソリストはソプラノ、森麻季、アルト、林美智子、テノール、櫻田亮、バス、加耒徹であった。加耒の堂々たる独唱から、シラー「歓喜に寄す」が歌われる。櫻田、森、林の歌唱も見事だった。ベートーヴェンが自由・平等・博愛を掲げたフランス革命の精神を高らかに歌い上げた名演だった。

 2020年は新型コロナウィルスのため、多くのコンサート・オペラが中止、延期となった。そんな中で、生誕250年を迎えたベートーヴェンを記念した交響曲第9番で締めくくったことは大きい。2021年、バッハ、ヨハネ受難曲となる。楽しみである。