鈴木雅明 オルガンリサイタル

 新型コロナウィルスでのコンサート中止・延期、オンラインコンサートが相次ぐ中、日本を代表するバッハ演奏家、鈴木雅明のオルガンリサイタルは素晴らしい一時だった。(19日 東京オペラシティ コンサートホール)

 プログラムはブクステフーデ「プレリューディウム ト調」BuxWV.148、「パッサカリア 二調」BuxWV168、コラールファンタジア「われ汝を呼び求めん、主イエス・キリストよ」BuxWV.196、バッハ゜コラールパルティータ「喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ」BWV768、コラール「われ汝を呼び求めん、主イエス・キリストよ」BWV639、「トッカータとフーガ ニ短調」BWV565、コラール「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」BWV632、「パッサカリアとフーガ BWV582」、アンコールはバッハ「主イエス・キリストよ、われらを顧みたまえ」BWV709であった。

 バッハが徒歩でリューベックに赴き、耳にしたブクステフーデの音楽の深さに導かれ、バッハのオルガン音楽の心髄を鈴木自身の解説でたっぷり味わうことができた。トッカータとフーガ、パッサカリアとフーガの深遠さ、コラールでの素晴らしい歌。それらが信仰からにじみ出たものであることを再認識できた。

 8月3日、マタイ受難曲が楽しみである。