クリストファー・ホグウッド ヘンデル リナルド その2

 クリストファー・ホグウッド、ヘンデル「リナルド」第2幕。聖地エルサレムへと向かうゴッフレード、エウスターツィオ、リナルド。そこへシレーナたちが現れ、リナルドを誘惑する。ゴッフレード、エウスターツィオが押し留める。しかし、リナルドはアルミレーナを思う一心で誘惑に乗ってしまう。

 場面は変わり、アルミーダの魔法の城。捉われのアルミレーナに惹かれるアルガンテ。アルミーダもリナルドに惹かれる。ここはモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」を思わせるかのような展開になる。こちらは、互いの恋人たちに浮気を仕掛けるものの、元のさやに納まる。しかし、アルガンテ、アルミーダは言い争いになる。

 テイラーの味わい深い歌いぶり、ボット・リンコンが妖艶さを見せて、聴かせる。フィンクも堂々とした歌を聴かせていく。バルトリの素晴らしい歌唱から、アルミレーナの純愛ぶりがうかがえる。ダニエルズの堂々とした英雄ぶりを思わせる歌唱、オルゴナソーヴァがリナルドを前にして、リナルドに惹かれて行く心の乱れを見事に表現している。フィンレーも同様、アルミレーナに惹かれるアルガンテの心の動きを見事に捉えている。

 バロック・オペラの舞台では、本物の鳥を放ったり、海の場面では水を入れたり、嵐・戦争・火事の場面をリアルに再現していった上、音響装置もそろっていた。ホグウッドは時代背景を踏まえ、見事に表現している。