アンドリス・ネルソンス ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団


 ラトヴィア出身のアンドリス・ネルソンスをカペルマイスターに迎えたライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団がブルックナー、交響曲第5番を取り上げた。(30日 サントリーホール)

 第1楽章からドイツのオーケストラの響きが伝わってきた。ブルックナーの重厚な響き、音楽がホール全体を覆っていく。第2楽章の深い歌心。たっぷりした歌を堪能した。第3楽章のスケルツォの不気味さ。トリオでののどかな風景との対比もくっきり表れていた。第4楽章。この楽章にはシューマンの影響が感じられる。シューマンの交響曲第2番、第3番には他の楽章のモティーフを組み合わせ、纏めて壮大なフィナーレを形成する。ブルックナーがシューマンの技法に学んだことを再認識した。演奏も壮大さ十分であった。

 ここ最近、ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターを見ると、イタリア人のシャイー、ラトヴィア人のネルソンスといった外国人指揮者を迎えている。そろそろ、ドイツ人指揮者がカペルマイスターとなってもいい頃ではないか。それを痛感した。ドレースデン・シュターツカペレ、ドレースデン・フィルハーモニーがドイツのオーケストラと言うべき存在になっている。ゲヴァントハウス管弦楽団もドイツのオーケストラの姿に立ち戻るべきではなかろうか。