仲道郁代ピアノリサイタル ベート―ヴェンと極めるピアノ道 2


 仲道郁代のリサイタルシリーズ、ベートーヴェンと極めるピアノ道、第2回はベート―ヴェン、ソナタ第8番、Op.13「悲愴」、ブラームス、8つの小品、Op.76、シューベルト、ソナタ第19番、D.958、共にハ短調、「悲哀の力」をテーマとしたプログラムだった。(26日 サントリーホール)

 ベートーヴェンを手堅く、かつしっかりとまとめた後のブラームスは暗さ・歌心が調和した深みのある世界が広がった。それが第8曲「カプリツィオ」の明るさ、解放感につながった。

 後半のシューベルト。第1楽章では些細な傷があったとはいえ、ベートーヴェンへの思いを歌い上げていた。第2楽章の素晴らしい歌が心に残った。第3楽章には死を予感したシューベルトの姿があった。第4楽章のスケールの大きさ。余命僅かのシューベルトがそこにあった。

 アンコールはブラームス、インテルメッツォ、Op.118-2、シューマン「子どもの情景」から「トロイメライ」Op.15-7、エルガー「愛の挨拶」で締めくくった。

 来年はベートーヴェン生誕250年、ショパン、シューマンを取り上げる。楽しみである。