ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤーコンサート 2019

 ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューイヤーコンサート、2019年はフランツ・ヴェルザー=メストと共にドイツ・オーストリアの実力者、クリスティアン・ティーレマンを迎えた。

 昨年、ドレースデン・シュターツカペレと共に来日、シューマン・ツィクルスを行ってシューマンの交響曲の真価を再認識させたことは記憶に新しい。そのティーレマンがシュトラウス・ファミリー、ヨーゼフ・ヘルメスベルガーの作品を取り上げ、ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団から素晴らしい音楽を引き出した。

 奇をてらわない正攻法でありながら、ヴィーン音楽の心髄たるシュトラウス・ファミリーの音楽を心からじっくり味わえる一時だった。ヴィーン・フィルハーモニーの音を活かしつつ、重々しさと軽やかさとのバランスを取りながらじっくりと聴き手の心をつかんでいく。それがかえって、ヴィーン音楽の本質を伝えたことが成功に繋がった。ヴィーン・フィルハーモニーを知り尽くしているからだろう。ドレースデン・シュターツカペレも同じだろう。

 2020年はボストン交響楽団、ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の常任となったアンドリス・ネルソンスが指揮台に登場する。どうなるか。