オットマール・スウィトナー シューマン 交響曲第2番 Op.61

 オットマール・スウィトナーがベルリン・シュターツカペレを指揮したシューマン、交響曲全集。第2番は、シューマンがクラーラと共に向かったロシア旅行で健康を害し、1844年、住み慣れたライプツィッヒからエルベのフィレンツェ、ドレースデンへ移っていく。1845年秋に着手したこの作品は、シューマンの病の克服の過程が現れている。

 第1楽章。主部の早めのテンポ、それがかえってシューマンの病との闘いを浮き彫りにしている。展開部はこの時期のシューマンの心境を見事に表現したもので、スウィトナーもそれをしっかり読み取っている。再現部は病を克服したシューマンの喜びが現れている。コーダの凱歌が素晴らしい。

 第2楽章。スケルツォ主部の迫力、トリオ1のロマン性、トリオ2の病の克服への感謝、コーダでは第1楽章の序奏音型が現れ、堂々と締めくくる。

 第3楽章。素晴らしい歌が聴こえ、当時のシューマンの心境を物語る。スウィトナーの素晴らしい歌いぶりに満ちた演奏が聴きものである。

 第4楽章。病を克服したシューマンの喜びに満ちた第1主題の力強さ、そこに第3楽章の旋律の断片が絡んでくる。そこには、第3楽章の旋律の断片、序奏の断片も絡んでくる。病の暗い思い出か。第2主題は病を克服したシューマンの希望、感謝がこもっている。これは、ベートーヴェン「はるかな恋人に」第6曲からの引用で、シューマンの主要作品に必ず現れる。病を克服したシューマンの感謝の気持ち、凱歌が歌われ、第1主題序奏の旋律が現れ、力強く締めくくる。

 スウィトナーの演奏も長く聴き継がれてほしい名演の一つである。ご一聴していただきたい。