バッハ・コレギウム・ジャパン 第129回定期演奏会 モーツァルト レクイエム

 バッハ・コレギウム・ジャパン、第129回定期演奏会はモーツァルトが死に際して未完のまま残したレクイエム、K.626を中心に交響曲第25番、K.183、コンサート・アリア「なぜ、あなたを忘れよう~心配しないで」K.503、アヴェ・ヴェルム・コルプス、K.618を取り上げた。今回は鈴木優人の首席指揮者就任記念ともなった。

 音楽家としての名を確立、マルチな才能の持ち主、鈴木優人が父、鈴木雅明と共に支えることとなったバッハ・コレギウム・ジャパンの第2の出発を記念したコンサートがモーツァルト・ブログラムというのは、いささか違和感があるかもしれない。モーツァルトが未完のまま残したレクイエムを取り上げたことに意義がある。

 前半の交響曲第25番では、若き天才の姿を生き生きとした姿で私たちの前に示し、コンサート・アリアではフォルテ・ピアノを演奏しつつ、オーケストラもまとめ上げた。レクイエムではジュースマイヤーの補筆も重視しつつも、鈴木優人自身の補筆が素晴らしい効果を上げた。アヴェ・ヴェルム・コルプスが華を添え、コンサートを締めくくった。

 11月23日は鈴木雅明がバッハ、クリスマス・オラトリオを取り上げる。こちらも楽しみである。