パーヴォ・ベルグルント ニールセン 交響曲第5番 Op.50

 パーヴォ・ベルグルントのニールセン、交響曲第5番、Op.50を聴く。2楽章構成を取り、第2楽章を見ると、アレグロ-プレスト-アンダンテ・ウン・ポコ・トランクィロ-アレグロという4つの部分による。この楽章では交響曲の楽曲構成をひとまとめにしたとも言えよう。

 海の洋々とした風景を描きだすかのような第1楽章。調性はF-C-Gへと動く。テンポ・ジュスト-アダージョ・ノン・トロッポとなっている。もう、ソナタ形式云々ではない。完全に自由な構成になっている。休みなしに第2楽章に入り、第1楽章の主題を展開していく。

 ここまで聴くと、楽章間が休みなく続くことによって、一つの集合体となっていることが明白である。ベートーヴェン後期のチェロソナタ第4番、Op.102-1も2楽章構成をとり、自由な構成になっている。ニールセンは、ベートーヴェンの作品を知っていたような気がする。ニールセンがこの作品に取り掛かった際、ベートーヴェンを意識していたか。

 ベルグルントにとって、ニールセンもシベリウスと共に重要なレパートリーだったことを伺わせる。その意味でも貴重な遺産であろう。