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調布国際音楽祭、大詰めはたづくり くすのきホールでのヴェルサイユの光と影、グリーンホール、大ホールでのフェスティバル・オーケストラ、2つのコンサートが行われた。
まず、鈴木優人、アンサンブル・ジェネンス、森下唯によるヴェルサイユの光と影ではクープラン、ラモーによるバロック期のフランス音楽、ドビュッシー、ラヴェルによる近代フランス音楽による聴き応え十分な内容だった。ラモー「クラヴサン・ドゥ・コンセール」第1番、第3番、クープラン「諸国の人々」よりスペイン人での素晴らしいアンサンブルからフランス趣味が溢れ出ていた。森下唯のドビュッシー「ベルガマスク組曲」、ラヴェル「クープランの墓」でもフランスのエスプリが滲み出ていた。
フェスティバル・オーケストラは鈴木雅明の指揮、バッハ「管弦楽組曲」BWV1068ではコンサート・マスターが寺神戸亮、ストラヴィンスキー「プルチネッラ」、ベートーヴェン、交響曲第5番、Op.67ではコンサート・マスターが白井圭であった。バッハでは寺神戸、ストラヴィンスキー、ベートーヴェンでは白井の許、素晴らしいまとまりを見せた。バッハの後にストラヴィンスキー「プルチネッラ」を聴くと、第1次世界大戦直後、新古典主義の下でバロック、古典主義の作品受容による作品が多く生み出された背景をうかがい知ることができた。むしろ、ベートーヴェンはこれほど引き締まった、緊迫感溢れる演奏はないだろう。作品の本質を見事に抉り出したといえよう。
明日はフィナーレ、モーツァルト「バスティアンとバスティエンヌ」、「劇場支配人」の上演が控えている。こちらも楽しみである。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:50)
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