市川海老蔵の今

 きょうのNHK「あさイチ」、プレミアムトークは市川海老蔵を迎えての楽しいひと時であった。7月の歌舞伎座公演への意気込み、子どもたちとの一時、何より長男勘玄君が歌舞伎に打ち込むことになり、親子そろっての舞台を控え、その思いを語っていた。

 昨年、夫人、小林麻央さんを亡くし、子どもたちを抱えてより良き舞台を生み出す努力は並大抵のものではない。そんな中で新しい試みに挑戦したり、古典の伝統を大切にしている姿には歌舞伎界を担う看板役者としての自負を感じる。いずれ、団十郎を襲名するにせよ、本当の意味で襲名すべき時期が来ることを待ち望みたい。

 番組の中で、稽古用とはいえ、獅子ものにつかう鬘が披露され、実際着けるとかなりの重さである。そうしたものをつけて、素晴らしい舞台を見せる役者の苦労はただものではない。それ以上に、歌舞伎は立役だけではなく、多くの脇役たち、殊に名脇役たちの演技、芸が立役を引き立てている。改めて、歌舞伎の真の主役は名脇役たちであることを改めて感ずる。海老蔵自身、多くの人々への感謝の気持ちの大切さを感じていた。