バッハ・コレギウム・ジャパン バッハ マタイ受難曲 BWV244


 バッハ・コレギウム・ジャパン、2018年度定期演奏会はキリスト受難、聖金曜日に相応しくマタイ受難曲、BWV244で幕を開けた。エヴァンゲリストに櫻田亮、イエスにシュテファン・フォック、ソプラノにレイチェル・ニコルズ、澤江衣里、カウンター・テノールはクリント・ファン・デア・リンデ、藤木大地、テノールに中嶋克彦、バスに加耒徹を迎えた。(30日 東京オペラシティ・コンサートホール)

 鈴木雅明の音楽作りは重々しさが増し、冒頭の合唱ではキリスト受難の重々しい足取りが聴こえた。合唱のドラマトゥルギーも深みを増している。櫻田のエヴァンゲリストは正統的、かつ朗々と響く。アリアも自然な流れを尊重した、深みある音楽作りを評価したい。フォックのイエスも自然な流れの中で朗々と響き、感動的である。アリアも素晴らしい。加耒の深みある歌いぶり、中嶋、藤木の正統的な歌唱、リンデ、ニコルズの素晴らしい歌唱も光った。

 最後のイエスを悼む合唱も感動的だったとはいえ、終了後の余韻で拍手を入れた人が何人かいて、興ざめにな

ったことは惜しい。余韻を味わうことの大切さを感じた。

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コメント: 2
  • #1

    成田幸一終えての帰路のアクシデントと (日曜日, 01 4月 2018 07:03)

    マタイと聴くと、先日無念にも事故で亡くなられた礒山先生を思い出します。今から10数年前出版された、マタイは圧巻的内容で、それ以来先生とはいずみホールでお話しする尊敬する方でした。
    昨年末ホールで先生待望の国立での博士論文作成で、相方のヨハネを書き上げ喜んでおられたのが印象的。大学での論文インタビュー終えての帰路のアクシデントとか。本当に無念だったことでしょう。今年はいずみホールで古楽の企画を計画されて楽しみにしていたのに。イースターの日先生の復活を祈ります。

  • #2

    畑山千恵子 (日曜日, 08 4月 2018 17:38)

    私もです。あの大雪が命取りになりましたね。