ルドルフ、エールハルト・マウエスベルガー ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ライプツィッヒ聖トーマス教会合唱団 ドレースデン聖クロイツ教会合唱団 バッハ マタイ受難曲 BWV244

 ルドルフ、エールハルト・マウエスベルガーがライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ライプツィッヒ聖トーマス教会、ドレースデン聖クロイツ教会合唱団を指揮したバッハ、マタイ受難曲、BWV244は1970年1月、ドレースデン、ルカ教会でのレコーディング、旧東ドイツ時代である。この時期にこれだけ充実したマタイ受難曲の演奏を残していたことは驚くべきである。ゲヴァントハウス管弦楽団はクルト・マズアを常任に迎え、1973年、旧東ドイツと日本との国交樹立を機に日本への来演も多くなり、聖トーマス教会合唱団も来演するようになった。

 歌手陣ではペーター・シュライヤー、テオ・アダム、アンネリーゼ・ブルマイスター、アデーレ・シュトルテが中心となっている。何といってもシュライヤーのエヴァンゲリスト、アダムのイエスが聴きものだろう。後にトーマス・カントールとなったハンス・ヨアヒム・ロッチュもソリストとなっている。また、ギュンター・ライプも加わっている。ブルマイスター、シュトルテの深みのある歌唱も素晴らしい。ロッチュ、ライプの歌唱も一聴の価値がある。

 全体にゆったりしたテンポを取り、冒頭の合唱からイエス・キリスト受難物語が始まっていく。最後の晩餐、イエスの逮捕と大祭司カイアファの裁判、ローマ総督ポンティウス・ピラトゥスの裁判で十字架刑を言い渡され、ローマ兵に侮辱され、十字架につくイエス。合唱が素晴らしい効果を上げていく。シュライヤー、アダムが迫真のできである。イエスへの別れを告げる合唱の何と感動的なことか。必聴である。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    ひかりの翡翠 (金曜日, 23 3月 2018 23:06)

    この演奏のLPが発売された時、即買いました。
    聴く者を包み込むような温かい演奏でした。
    愛聴盤です。
    シュライヤーやアダムが目的で買ったのですが、ブルマイスターがそれ以上に感動しました。
    現在ではCDでも入手困難なようです。

  • #2

    畑山千恵子 (土曜日, 24 3月 2018 23:05)

    これは残念ですね。