20世紀をリードした音楽評論家、音楽学者の訃報

 2017年11月28日に音楽評論家で武蔵野音楽大学教授を務めた岩井宏之、そして2018年2月22日に音楽学者、国立音楽大学招聘教授を務めた磯山雅の両氏が逝去した。どちらも20世紀の日本をリードした音楽評論家、音楽学者であった。

 岩井氏は「音楽の友」、「レコード芸術」などに執筆、2002年、神奈川文化賞を受賞した。武蔵野音楽大学では教職員組合を結成、大学の経営近代化を進めて来た。恩師の一人とはいえ、余りうまくいかなかった。それでも、どこかで見守ってくださったかもしれないと感じている。

 磯山氏はバッハ研究の第一人者で、国立音楽大学ではベートーヴェンなどの研究プロジェクトを進めてきた。日本音楽学会会長も務めている。日本音楽学会をはじめ、国立音楽大学図書館に来た際、挨拶を交わしたり、その暖かい、包容力のある人柄がにじみ出ていた。

 日本の音楽学、音楽評論界の世代交代を象徴する訃報である。