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1743年創立、世界最古のオーケストラとして275年の伝統を誇るライプツィッヒ・ゲヴアントハウス管弦楽団が、90歳のヘルベルト・ブロムシュテットと共に来日した。ドイツのオーケストラの響き、音楽を十分に堪能した。(サントリーホール)
ブラームス、ヴァイオリン協奏曲、Op.77はレオニダス・カヴァコスのヴァイオリンが素晴らしい。深い音楽性、歌心が調和し、オーケストラの響きとも調和していた。初めてのイタリア旅行実現後、ペルチャッハで着手。風光明媚なこの地の情景が活きた名作の息吹が伝わった。
シューベルト、交響曲第8番、D.944「グレート」は第1楽章から気迫のこもった音楽が展開する。序奏。この曲を発見したシューマンが、このメロディーを交響曲第1番、Op.38「春」に用いたことでも有名である。第3楽章のトリオでのヴィーン情緒、第4楽章の素晴らしいクライマックスも聴きものだった。
リッカルド・シャイーの時の来日公演でドヴォルジャーク、ショスタコーヴィチを取り上げたことは、ドイツのオーケストラの来日公演には相応しくない。エストニア出身のアンドリス・ネルソンスが常任となるとはいえ、ドイツのオーケストラの来日公演に相応しいプログラムを心がけてほしい。名誉指揮者ブロムシュテットとの来日で、ドイツのオーケストラとしての魅力を味わうことができたことは喜ばしい。
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