小山実稚恵 紫綬褒章を受章

 中堅から巨匠の道を歩んでいるピアニスト、小山実稚恵が紫綬褒章を受章した。これは2005年~2017年までBUNKAMURA、オーチャードホールで続けて来たリサイタルシリーズが評価され、芸術選奨を受賞したことによる。

 チャイコフスキーコンクール3位、ショパンコンクール4位を受賞、日本人ピアニストとしてこの2つのコンクールに上位入賞、ピアニストとして国際的にも高い評価を得たことは素晴らしい。2017年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでのショパン演奏は円熟の味わいに満ちていた。

 小山の他には伊藤恵、清水和音、小林五月、仲道郁代などが控えている。伊藤はシューマン、シューベルトを中心としたリサイタルシリーズを行ってきた。清水のリサイタルシリーズも2018年で完結する。小林五月のシューマン・ツィクルスも見落とせない。伊藤と共に、シューマン演奏では双璧をなす存在だけに侮れない。仲道は新しいリサイタルシリーズを始めるという。中堅から巨匠へとさしかかっていくピアニストたちの活動ぶりから目が離せなくなってくる。

 ともあれ、今回の小山の受賞を心から祝したい。11月25日、最後となるリサイタルシリーズには多くの聴衆がやって来るだろう。期待したい。