清水和音 ピアノ主義 第8回

 清水和音の2014年から2018年の5年間にわたるリサイタルシリーズ、ピアノ主義も第8回を数える。今回はシューマン、こどもの情景、Op.15、ベートーヴェン、ソナタ第30番、Op.109、ショパン、スケルツォ全4曲(第1番 Op.20、第2番 Op.31、第3番 Op.39、第4番 Op.54)を取り上げた。

 シューマン、こどもの情景は詩情溢れる演奏、ベートーヴェン、ソナタは最近の清水の円熟ぶりが感じられた。ショパンにしても安定した出来で、ドラマトゥルギー、抒情性、歌心が調和した名演であった。アンコールのドビュッシー、夢もコンサートの余韻が伝わった。

 2018年、このシリーズも大詰めを迎える。東京音楽大学で後進の育成にあたる清水がどんな演奏を聴かせるか。楽しみになって来た。ベートーヴェン・ツィクルスの再演を望む。