ショッピングモールの新しい役割とコンサート、オペラ開催への道

 金曜夜7時30分、NHK「金曜イチから」、「"夢の舞台"はショッピングモール」は、ショッピングモールのステージに懸ける人々の姿から、クラシック音楽を広める一つのヒントがあると思った。

 ショッピングモールのステージで歌を歌い続ける中、多くの人々に足を止めて聴いてもらえるにはどうしたらよいかを考え、人々への思いやりの歌へと変わったシンガーソングライター、半崎美子。ダンサーを夢見た男性が若者たちと共にもう一度、自分の夢に挑戦しようと全身全霊で頑張る社会人の姿。「夢」に懸ける人々を追いながら、ショッピングモールのステージがクラシック音楽を広めていく空間の可能性が拡大するチャンスが訪れるだろうと感ずる。

 1972年、山本直純がTBS系列での音楽番組「オーケストラがやって来た」を開始、11年にわたる長寿音楽番組となった。コマーシャルを入れず、ゲストを招いても手抜きしなかった。世界の名演奏家たちも出演、高い水準を保っていた。このような番組がクラシック音楽の普及に大きな役割を果たしてきた。今、全国に広がったショッピングモールでもクラシック音楽のコンサート、オペラを上演できる可能性があるだろう。

 音楽の裾野を拡大することに生涯をかけた山本直純の功績は大きい。ショッピングモールでもクラシック音楽のコンサート、オペラ上演も可能性があるだろう。そうなれば、地方のオーケストラ、演奏家たちの活動の場が広がっていく。地方のコンサートも活気づき、音楽による地方創生への道が開けて来るだろう。音楽による地方活性化も日本の音楽界を押し上げていく要因になり得る。

 音楽も東京一極集中から、地方拡散の時代へと変わっていくためにも、ショッピングモールでのコンサート、オペラ上演の試みが出てほしい。