ギロック・フェスティバル 2017


 2017年はアメリカの作曲家、ウィリアム・ギロック(1917-1993)生誕100年に当たる。

日本で初めて出版されたギロックの作品は、1969年に全音の出版となった「叙情小曲集」である。1996年、カナダ在住の安田裕子を中心に日本ギロック協会が設立、全国のピアノ指導者、ピアニストたちが会員となり、全音楽譜出版社からギロックをはじめ、キャサリン・ロリン、グレンダ・オースティン、マーサ・ミアー、キャロリン・ミラー、エリック・バウムガートナーなどの作品を紹介している。

 日本ギロック協会では、ギロック生誕100年を祝い、東京、銀座のクルーズ・クルーズ・ザ・ギンザでギロック生誕100年記念フェスティバルを開催した。全音楽譜出版社から下條俊之、新居隆之の両氏、音楽之友社からは「ムジカノーヴァ」編集長、西脇朗子氏が出席、盛会であった。

 まず、安田裕子、西江恵子の演奏、下條、西脇両氏の祝辞に続き、新居氏による乾杯の祝辞を皮切りに、アメリカの出版社で自作を出版する池田奈緒子、ギロックに関する著書を出版している今野麻実、アレンジもの、自作を出版している後藤ミカの3氏によるトーク・コンサート、鍵盤ハーモニカによる演奏、ギロック協会の支部による演奏、支部紹介、ギロック生誕100年記念出版となった「ギロックの生涯」プレゼントの抽選でお開きになった。

 このフェスティバルに参加、支部会員として演奏し、一方でアメリカから様々な作曲家たちのピアノ作品を取り寄せ、日本に紹介していきたいと考えている。ロリン、オースティン、ミアー、ミラーの作品には日本未出版のものが多い。また、様々な作曲家たちのピアノ作品には、クラシックはもとよりジャズ、ポップスなどの要素がふんだんに含まれ、アメリカの多様性を伝えている。そんな中で、ピアノ指導者のニーズを観察しながら、一つでも多くの作品集を日本に紹介していきたい。