Liu Weiサロン 成城コンサート ヴィーンの香り 第31回 FINAL

 中国出身の女性ヴァイオリニスト、劉薇がヴィーン在住のピアニスト、森谷真理子を迎えて、成城の自宅サロンでのコンサートシリーズ「ヴィーンの馨り」を行った。(6日 Liu Weiサロン)

 劉薇自ら、今の自宅を手放し、新しい家に移ることを考えていること、しかし、ヴァイオリンが弾ける環境がないため難しいと語った。現在の成城の自宅は周囲の自然が豊かで、静かな環境のため、いささか惜しい気がする。娘さんが自立したこともあって、これからの自分に相応しい家でサロンコンサートを再開しようという。

 プログラムはモーツァルト、ヴァイオリンソナタ、K.304、クライスラーのヴァイオリン曲集から「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」、「愛の悲しみ」、「グルックによるメロディー」、「真夜中の鐘」、「ユーモレスク」、「アルベニスのタンゴ」、アンコールには「美しいロスマリン」、ジージンスキー「ヴィーン、わが夢の町」を演奏した。

 モーツァルトは当時、パリで母親を亡くしている。ソナタにはそうした感情が満ち溢れている。そんなモーツァルトの感情を見事に描き出した。クライスラーでは、森谷が音楽におけるヴィーンを語りかけた。劉薇のヴィーンでの体験も交え、楽しい一時となった。ヴィーンそのものだった。

 コンサート終了後、聴衆に手作りのデザート、お茶が振舞われ、一時、夏の暑さを忘れることが出来た。