パーヴォ・ベルグルンド ニールセン 交響曲第4番 Op.29「不滅」

 ニールセンの交響曲中、尤も有名なもので、独立した楽章構成から切れ目なく移行する形を取るようになっている。これはベートーヴェン、ピアノソナタ第13番、Op.27-1に始まり、メンデルスゾーン、シューマンに受け継がれ、シベリウスでは4つの楽章が一つの融合体となっている。

 タイトル「不滅」はこの作品に着手した1914年、第1次世界大戦が勃発、戦争へのプロテストを歌いあげたことによる。デンマークは中立国であった。ニールセンは人間性、魂の歌として、この作品を生み出した。

 また、調性の表示もないとはいえ、決して無調音楽ではない。第1部、第4部の「不滅」のテーマの間にのどかな田園風景、峻厳な祈りが挟まれる。第4部では人間性の肯定を高らかに歌い上げる。

 ベルグルントは、ニールセンの人間賛歌というべき作品の本質を見事に描き出している。北欧の自然、人間性への熱い信頼が全曲を貫いている。