上野学園大学の経営問題の深刻化

 本日夕方のNHK首都圏ネットワークで、上野学園大学の音楽学部長を務めたピアニスト、村上曜子教授が「新しい上野学園を作る会」に関わったことから解雇となり、地位保全の訴えを起こしたことを報じた。上野学園大学の経営問題ではこの3月、ピアニスト、横山幸雄が解雇となり、地位保全の訴えを起こしている。

 上野学園大学の経営問題は、創設者の石橋家が学部増設に失敗、深刻な財政難となった。その上、学園所蔵のバッハの自筆譜などを売却していたことも発覚した。石橋家がこれ以上、信用を悪化させるようなことを続けると、上野学園大学は廃校となるだろう。

 何より、大学レヴェルアップのために横山幸雄、田部京子、下野竜也といった有名演奏家たちを教授陣に迎え、充実を図ってきたとはいえ、石橋家による経営がこれを潰すようなことをして、学園廃校という事態を招くようなことになった場合、深刻な影響を与える。学園所蔵の日本音楽関係の資料、創設に関わった兼常清佐関係の資料の散逸といった事態になった場合、音楽学の研究にも深刻な影響が出る。

 今後、上野学園大学の経営問題はどうなるだろうか。その推移を見守りたい。