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円熟の境地にある清水和音のリサイタルシリーズ、ピアノ主義、第7回はチャイコフスキー、主題と変奏、Op.19-6、ベートーヴェン、ソナタ第23番、Op.57「熱情」、リスト「愛の夢 3つのノクターン」、プロコフィエフ、バレエ「シンデレラ」から6つの小品、Op.102を取り上げた。
チャイコフスキーは魅力ある、聴き応え十分の作品で、もっとコンサートで取り上げてほしい作品である。主題のたっぷりした歌、変奏の性格付けが見事だった。ベートーヴェンはスケールたっぷりで、素晴らしい演奏だった。リスト「愛の夢」は愛の本質をとらえた作品で、第3番のみがあまりにも有名である。3曲全体を聴くと、リストがヴィルトゥオーソから音楽家として成長する過程が伺えた。後、リストはローマ・カトリックの神父となることを考えても頷けよう。プロコフィエフは「シンデレラ」の他に、「ロミオとジュリエット」、オペラ「戦争と平和」から、いくつかピアノ小品集としてまとめている。バレエ音楽の舞台が伝わって来た。
アンコールはショパン、ノクターン、Op.15-2。余韻たっぷりであった。このシリーズも2018年で完結する。いよいよ楽しみになって来た。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:52)
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