内田光子、グラミー賞受賞

 アメリカ音楽界の祭典、第59回グラミー賞で日本を代表するピアニスト、内田光子が2011年、ソリストとして「モーツァルト ピアノ協奏曲第23番 K.488、第24番 K.491」の受賞に続き、「最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)部門」でグラミー賞を受賞した。ソプラノ、ドロテーア・レシュマンとの「シューマン:リーダークライス Op.39、女の愛と生涯 Op.42 ベルク:初期の7つの歌」である。クラシックでは昨年、小澤征爾が「ラヴェル:オペラ『子供と魔法』」に次ぐ快挙である。

 オーストリア大使を務めた外交官の家に生まれ、ヴィーンをはじめとしたオーストリアで音楽の神髄に触れ、1970年にはショパンコンクール第2位、1973年にはリーズ国際コンクールで第3位、アメリカのレーヴェントリット・コンクールで素晴らしい実績を収めている。現在はイギリス国籍、ロンドン在住である。

 内田は、日本が二重国籍を認めていないため、日本国籍を抹消したという。最近、民進党の蓮舫代表が二重国籍だったことで物議を醸している。国際社会では二重国籍が当たり前で、未だ日本は単一国籍のままでは時代の趨勢から取り残される上、優れた人材が外国に流出している。これだけ優れた業績を残したピアニストが日本国籍を捨てたという現実は重い。そろそろ時代に合った国籍制度を考える時期に来ている。

 小澤、内田に続く快挙が出るか。楽しみである。