松本和将 ベートーヴェンツィクルス 第7回

 松本和将がカワイ表参道で行っているベートーヴェンセミナー、ベートーヴェンツィクルスも第7回となった。(19日 カワイ表参道 パウゼ)今回は第27番、Op.90、第28番、Op.101、第29番、Op.106「ハンマークラヴィーア」であった。

 第27番、Op.90にはこの時期のベートーヴェンの心境、抒情性が一体化していた。歌心たっぷりである。第28番、Op.101はアントーニエ・ブレンターノ夫人への思いを回想しながら、新しい世界に踏み出さんとするベートーヴェンの心境を表出していた。

 第29番、Op.106「ハンマークラヴィーア」は気迫十分の第1楽章、第2楽章スケルツォの推進力、第3楽章の深遠、かつ内面的な世界、第4楽章の確信に満ちたフーガの堂々たる演奏は名演だった。

 このシリーズも2017年4月、5月、6月で第30番、Op.109、第31番、Op.110、第32番、Op.111で完結する。どんな完結になるかが楽しみである。