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1980年のショパンコンクールでマルタ・アルゲリッチが審査員を辞退したほど物議を醸したピアニスト、イーヴォ・ポゴレリッチは中国でのコンサートを経て来日、今回はショパン、バラード第2番、Op.38、スケルツォ第3番、Op.39、シューマン、ヴィーンの謝肉祭の道化、Op.26、モーツァルト、幻想曲K.475、ラフマニノフ、ソナタ第2番、Op.36(1931年版)を演奏した。(10日 サントリーホール)
ショパン、ラフマニノフではいささかオーソドックスな感だった。シューマンは、もともとソナタとして構想した作品であったことを踏まえてか、ロンド風の第1楽章では主部、シューマンが当時、オーストリア帝国のメッテルニヒ体制への批判を忍ばせ、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を挿入した部分でのどっしりした音作り、短調によるシューマンの孤独を歌う部分、抒情的な部分との対比がくっきりしていた。第2楽章では切実な思いがつたわったし、第3楽章での遅めのテンポは個性的であった。第5楽章もどっしりした音作りが目立った。しかし、うるさすぎた感がある。
モーツァルトも個性的な音楽づくりが顔をのぞかせていた。それでも、古典の枠をしっかり踏まえていた。もともと、この作品はソナタ、K.457と組み合わせて演奏されることが多く、単独でも演奏されることがある。その意味でも貴重だろう。
アンコールはシベリウス「悲しいワルツ」、ポゴレリッチの個性的な音楽が光った。次回のリサイタルはどんな内容になるだろうか。
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admin (木曜日, 21 4月 2022 05:52)
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