バッハ・コレギウム・ジャパン 第138回定期演奏会 結成30周年記念コンサート

 バッハ・コレギウム・ジャパン、第138回定期演奏会は結成30周年記念コンサートとして、第1回演奏会で取り上げたバッハ、カンタータ第78番「イエスよ、あなたはわが魂を」BWV78、マニフィカート、BWV243、鈴木雅明のオルガン独奏でファンタジアとフーガ、BWV542を取り上げた。

 このプログラムを取り上げた大阪、いずみホールでのコンサートでは、バッハ学者で国立音楽大学で長く音楽学学科の教鞭をとられた磯山雅氏の影響があったという。その磯山氏が大雪がもとで急逝されたことを思うと、感慨深い。また、合唱メンバーには二期会会員も参加、オペラで活躍する人材もいる。穴澤ゆう子、田村由貴江、小田川哲也、萩原潤、最近では大井哲郎、加耒徹などがいる。

 今回は首席指揮者となった鈴木優人が素晴らしい統率力を見せ、カンタータでの深い情感、聖書の言葉の意義をことごとく捉え、深みある表現を見せた。マニフィカトでのイエス・キリスト生誕への喜びが伝わって来た。

 ソリストでは松井亜希、澤江衣里、青木洋也、櫻田亮、渡辺祐介の歌唱が素晴らしい。終演時のカーテンコールで鈴木雅明、優人親子への惜しみない拍手も忘れ難い。ことに、父親を超える活躍ぶりを見せる鈴木優人の存在がかえって大きくなっている。

 27日、ベートーヴェン、交響曲第9番、2021年1月17日、メンデルスゾーン「エリアス」も聴き逃せない。楽しみである。