バッハ・コレギウム・ジャパン 第134回定期演奏会

 バッハ・コレギウム・ジャパン、第134回定期演奏会は世俗カンタータ中心のプログラム。アントニオ・ヴィヴァルディによる協奏曲、BWV593、カンタータ第196番、BWV196「主は御心に止め」、第202番「消えよ、悲しみ」BWV202。シンフォニア、BWV1046a(ブランデンブルク協奏曲第1番初稿)第1楽章。第208番「狩りこそ喜び」BWV208。

 ヴィヴァルディによる協奏曲はオルガンのための作品とはいえ、オルガンの特性を見事に引き出している。鈴木優人の素晴らしい演奏が光る。BWV196ではゾフィー・ユンカー、青木洋也、ザッカリー・ワイルダー、ドミニク・ヴェルナーの歌唱も見事。BWV202ではジョアン・ランのソロが素晴らしい。

 後半はBWV1046aを前奏、BWV208につなげたことは、貴族の祝典を再現したものとして注目に値する。ユンカー・ラン・ワイルダー・ヴェルナーが見事に応えた。鈴木雅明がしっかりまとめた。

 11月は鈴木優人によるブランデンブルク協奏曲全曲。楽しみである。