バッハ・コレギウム・ジャパン ルター500プロジェクト 4


 バッハ・コレギウム・ジャパン、教会カンタータシリーズ第72回は今年、生誕500年を迎えた宗教改革者、マルティン・ルターにちなんだルター500プロジェクト、4回目である。

 まず、鈴木優人のオルガンで「来ませ、聖霊、主なる神」BWV651、「目覚めよと、我らに呼ばわる声は」BWV645、「装いせよ、おお愛する魂よ」BWV654が演奏された。演奏家としての成長が窺われた。

 パッヘルベル、バッハ、BWV100「神 なし給うは恵みの業なり」は、パッヘルベルは小編成、バッハは大編成。パッヘルベルはコラール・カンタータの礎と言うべき作品で、味わい深い演奏であった。バッハはティンパニも加わった大編成のオーケストラ、合唱、ソリストによる。コラール主題を自由、かつ大胆に展開したもので、壮麗な響きの中にゆるぎない信仰を歌いあげていく。なかなかの聴きものであった。「装いせよ、おお愛する魂よ」BWV180、こちらも強い信仰心を歌いあげていた。「目覚めよと、われらに呼ばわる声は」BWV140は、魂とキリストとの対話、コラールが中心で、信仰の核心に迫る演奏であった。

 このシリーズは、ルターがローマ・カトリック教会のあり方を糺した95箇条の提言を出して、宗教改革を始めた10月31日で完結する。こちらも宗教改革にちなんだ名曲が並ぶ。大いに期待しよう。